2010-01-01から1年間の記事一覧

まいいやな、やわらかさ。

「やりたいこと」とか「やるべきこと」についてはあまり興味がない。 じぶんのすることに対してどこまで向き合えるか。 これは疲れるけれども、 じぶんに対しての期待と動機に接触できて面白い。 言葉って粘度みたいなもので、 その作れるものの幅の広さに可…

偶然的必然性への三つの点とニュートラルに機嫌よく。

何か意見を考える時に、 昔だったら本音と建て前というのがあったかもしれない。 今だと、 個人のルールと組織のルールという大きなルールを二つ持つ事になるのだろう。 この二つルール、モデルというのを僕は尊重したいと思っている。 どちらか一つのルール…

今敏さん・川本喜八郎さん逝く。

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 喜怒哀楽を感じる時にぼくはこの在原業平の歌を思いかべる。 けれども、 谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」みたく、 喜怒哀楽を感じる孤独があるからこそ、 人や世の中と関わるエネルギーが生ま…

BORN TO RUN 走るために生まれた 著クリストファー・マクドゥーガル

現代人にとって「走る」というのは、行為である。 しかし、 我々は本来「生きる」ということは、「走る」ということであった。 それを著者であるマクドゥーガル自身が出会うウルトラランナーたち、 そして走る部族タラウマラ族を通して教えてくれる。 現代で…

井上ひさしさん 死去。

まっすぐに日本語を考え、 まっすぐに日本語を読み、 まっすぐに日本語を書いてらした方と思います。 その中には、 人形劇「ひょっこりひょうたん島」や、 数々の舞台、小説などたくさんがあられた。 それは日本語の長い道を引き継がれ、 まっすぐに見据え、…

半分の自分でいる

なんだか大きな理想を掲げてはじめるよりも、 とても近くあることを大事にしている。 つまりは仕事をするにあたって、 理念などの大仰なところからではない。 それはとても大事な気がしますね。 小説などを読んでいても、 とても身近なところにテーマを置い…

J・D・サリンジャー死去

サリンジャーの小説はどこか青臭い。 でもその青臭いことを無碍に嫌うことはできない。 なぜなら、おいらたちだって、青臭い。 現実の話を大きく語ったり、小さく語ったり、 なかなか現実をそのままに語るなんてできっこない。 それはつまりは夢を語っている…

最後のマンガ展 大阪版

展覧会自体もひとつの作品とすると、 この作品の周りにある空気っていうのは、 とてもいいなぁ〜っと思います。 関わっておられるみなさんが交流する場を大切に、 そして迎え入れるための力の入れ方と抜き方を、 意識してなされている気がしますね。 イベン…

チームバチスタの栄光シリーズ 著海藤尊

チームバチスタの栄光、 ナイチンゲールの沈黙、 ジェネラル・ルージュの凱旋、 イノセント・ゲリラの祝祭、 と続けて読ませていただきました。 海藤さんは「桜宮サーガ」といわれる独自の世界を築き、 その世界の中に他書でフィクションを描いておられる。 …

祝7周年のあいさつ。

サイトを開設させて頂いてから、 本日で7年を迎えることができました。 はじめた頃はなんだか自分でも、 意識していなかったことがいろいろものだなぁと思っています。 今の自分だったらもしかしたら、 あの時のように「えいやー」という気持ちではじめなか…

325 音楽堂 矢野顕子

矢野さんがそこに座って弾いてくれて、歌ってくれている。 もうその信頼感と緊張感と言ったらないです。 つまりは信頼感というものだと思う。 歌やピアノがすばらしいことはさることながら、 なんだろうこの存在感。 あったらいいなぁ、 あってほしいなぁ、 …

324 家守綺譚 梨木香歩著

ぼくはこの方の、 「わかろうとしなさ具合」が好きですね、 なんだか知っている人やよくよく考えていることについて、 「わかったつもり」でいる側であろうとしてしまいがちだけど、 でもこの方は、 あくまで「わかろうとしない」側にいる。 それがいいなぁ…

323 面白南極料理人 西村淳著

料理人というのはなんとすばらしいエンターティナーなのだろうか。 南極という限られた食材で料理を作り、 そして食事をとることの極みのようなところで、 西村さんはそれをしている。 それはおそらくぼくたちだって同じなのだろう。 限られた時間や場所、食…

322 半分の自分でいる

去年末から今年がはじまってからの映画などを 見ていて少し感じることがある。 なんだか大きな理想を掲げてはじめるよりも、 とても近くあることを大事にしている。 つまりは映画を作るにあたって、 理念などの大仰なところからではない。 それはとても大事…

321 映画 ぐるりのこと。

率直に言うと、 いい映画だなぁ〜、好きだわこの映画。 夫婦が暮らしたり、 人が生活をして暮らしていったり、 そこにはめんどうなことも、緊張することもあるし、 すんなりとリラックスして、緩んだりすることも、 それらがひそかに距離をおきながらも、 一…

320 2010年 謹賀新年

明けましておめでとうございます。 2010年も何卒宜しくお願いいたします。 正月のゆっくりとした時間をすごさせてもらっています。 またそれがとても嬉しく、 肩の力を抜くが出来ます。 すると、ふっと「一年は面白い」なぁっと、 昨年やこれまでを振り…