301 映画 おくりびと

みんなに「出会い」と別れ」というのは用意されていて、
その間でぼくらは暮らしている。
二つにもちゃんと儀式が用意されてるみたいだ。
そんな儀式のありがたさっていうのはなかなか言葉にはし難いものだけど、
でも、またその言葉のし難さが、
ぼくたちの暮らしをありがたくもしてくれる。
ひとりで生きていくありがたさと大切が、
世界と切り離れずにいることを教えてくれる。
その世界っていうのは、
みんなってことでもあるし、
同時に出会いと別れってことでもある。
あれやこれやを含めた生や死というものを、
ぼくたちはヒントにすることができると思う。
日本というのはそういうヒントがたくさん生まれることができる国じゃないだろうか。