300 映画キサラギ。

出演してる人も舞台と映画を上手く架け橋になれる人だったから、
テンポもいいし、
ライブ感と編集の妙みたいなのがよく出てた。
映画だと2時間という枠を考えがちやけど、
1時間半とかそれより少し長い尺での、
映画が最近増えてきたりしてるけど、
それはいいことだと思う。
メジャーを意識しすぎず、アングラになりすぎない理由もその辺りにありそう。
2時間なら2時間という箱の中に入れる、
そうやって締め切りが出来る価値っていうのもあると思うです。
それで潜在能力を広げてくれる喜びっていいなぁ。
そうじゃなくて、
作品を作って行った時に積み上げられてできた箱の面白さっていうのも、
捨てたもんじゃないと思うんです。
ポジションがあってそれで作られる人の価値が前者で、
ポジションをそこに決めることで作られる価値が後者だと思う。
どちらもたくさんの偶然が糸のようによられて出来た必然性。
それを楽しむ目っていいじゃないですか。
この映画には、
舞台で楽しむ観客の目と、
映画を楽しむ観客の目の両方があるんですよね。
それがちゃんとあると面白くなる。
そういう勇気が出る映画ですね。