269 ジョン・アヴァレット・ミレイ展

「オフィーリア」で有名なミレイの展覧会。
すごかったなぁ。
やはり「オフィーリア」は特には惹かれました。
全体としては、
目がとても印象的でした。
19世紀のイギリスを舞台にした画家なだけあって、
観る側としてはいい具合に距離がある。
つまりは近くになりすぎない塔を、
観ることが出来るんですよね。
近くで見上げる塔の面白さも、
もちろんあるんだけれど、
それよりも引いてみることが出来て、
どのあたりに向けた塔なのか、
どの地域にあるのかまで見たい。
背景までを環境していたいんですよね。
絵が塔だとしたら、
絵の中の人物などの目線の先にある目標物が、
下町にあたると思う。
だから塔そのものが際立って見える。
やっぱりこう目標物というか、
目線の先に思い描いてるわけですよね。
それはとても大事だなぁと思いました。