257横尾忠則 冒険王

確固たる技術と妄想力に脱帽する、
素晴らしいパラレルなお祭りのようだ。
インド系画家と私は称している横尾さんは、
インドのような太刀打ちできないほどのものがある。
普通、「これだけ考えたんだから」という事が入るが、
それが微塵も無く、
「考えるコスト」をその都度にたっぷりある。
たっぷりと想像や考えがあるのに、
力みが無い。
「これだけ考えたんだから」というのがないからだろう。
これはとても、とても大事なことな気がする。
いくら「これだけ考えたんだから」があったとしても、
その都度、その都度に違う。
もしその都度違うと思わないとすると、
ぼくが世界を間違って見ているのだろう。
仕事をしていくとか、
生活をしていくとか、
ってそういうことだと思うんです。
その都度、その都度ですよね。
だからこそ、
多面的で面白い豊さは世界は今日もあるのだ。
思えば、
樹が空に伸びていくのも、
その都度、その都度で、
だからこそ、
多面的で面白い豊さが自然がある。