256野茂英雄:桑田真澄引退

まったく違う道でプロ野球選手になり、
日本の活躍の仕方も違う、
メジャーでの活躍の仕方も違う、
彼ら二人の語られ方も違うけれど、
彼ら二人が持っている魂の部分はとても似ている。
華々しい世界にいながらも、
苦境とも活躍ともグラグラと不安定な場所に居続けて、
なお自分のベストを尽くす。
桑田さんが子供や後輩への指導の時に、
いつも語っていることがとても印象的です。
「他の人を気にしなくていいし、他人と比べなくて良い。
自分らしく、自分のペースでいけばいい」。
だけれども、
感謝を忘れずに威張らない姿勢もありますよね。
ホントにすごいことだと思います。
二人とも多くを語る饒舌ではないけれど、
自分自身で自問自答を繰り返してきたからこそ出来る言葉があって、
それは自ら植えた木に水を毎日灌水をし続けて、
成長するかどうかを尋ね、答えを待つ。
この待つというのはすごく大事ですごいですね。
豊かな土になることを、
豊かな水であることを、
豊かな木になることを、
豊かな天気になること、
豊かな環境であることを、
豊かな人が行き交うことを、
そして豊かな自らであることを願って、
大き過ぎない夢があると思うんです。
それがとても積み重なった。
その個人的ともいえる夢を、
どこかで待ち続けている。
意識のどこかに置いている。
だからこそしなやかにプレイをし続けて、
プロ野球投手として潤いを観客は見続けることができたと思います。
野茂さん、桑田さん、お疲れさまでした