247招かれ侍

招き猫のはじまりは商売ではないそうだ。
商売の神さまという勝手なイメージ、
持っていたりするけれども、
それは恵比寿さんなどのご利益がありありそうな人達が、
勝手に派生したからでしょう。
で、招き猫のはじまり。
昔、昭和や明治などではなくて、
それよりも前の江戸時代などのお侍さんの時代の頃です。
お侍さんがお寺の前を通ると一匹の猫が居て、
その猫が手を動かした。
招いているように見えますよね。
素直なお侍さんは近づいて行った。
すると、今までお侍さんが居た所に雷が落ちたそうです。
すなわちですな、猫が招いてくれたから助かったっと。
それが招き猫のはじまりだそうです。
招く猫も好きかな、
招かれるお侍さんも好きことですね。
お侍さんからの視点で追ってみましょう。
たまたま近くを通ったお寺で、猫が居た。
その猫を見つめていると猫が手を動かす、招くの惹かれたわけです。
如何なものかと思いつつも、足をそちらに進める。
すると、雷が落ちて、自分は無事ケガもなく済んだ。
たまたまじゃないかとも言えるはなしなのだが、
猫に惹かれる力があるのも面白い。
惹かれてみる力というとおかしいが、
それがあるお侍さんも面白い。
そして結果的に助かったのを、
それを誰も見なかったのだと、
どなたかに話したお侍さんの反応も好い。
もしくは、どなたかが見ていたり、雷が落ちた後に駆けつけた後に、
お侍さんが何かを話した反応も好い。
ここまでの話は、
本当にあったかどうかはさておき、
思えることがすでにいいねぇ。
こういった話もそうだけど、
例え話や故事というのは、
ぼくらが同じだと思って見ている生活を、
新しくて、古い、毎日違う生活にしてくれるもんなんだ。