246いまさらは相棒

以前からね、ジョンレノンやビートルズの曲は聴いてたんですけど、
主食にするよりも、サイドメニューの中のひとつだったんです。
それがなにかきっかけがあったらしくて、
ジョンレノンにはまりました。
シルエットとして見えていたものが、
いきなりぐわっと実体が迫って来た感じです。
彼はこういう人だったのか、
こういうことを言っていたのか、といまさながら感じたりする。
でも、このいまさらってのは大事じゃないかと思うのです。
いろんな人やいろんな事を追っかけっこをする時代だと思うんですよ、
だからなかなかいまさらだけどってのは言い出しにくいかもしれない。
だけど、その中に大事なことが詰まってたりするんですよね。
いまさら野暮だけどさって確認することで鍛えられることや、
いまさらだからと思って見過ごしていたことを、
すごく大切な相棒のように思えたりする。
その相棒ってのはなかなか素敵な関係じゃないかな。
デザインや音楽、舞台、映画だったりでも、
そのいまさらだけどって思われてるなかに豊かさがいる。
そう思うと、
いまさらだけどで入り口が少なくなっているのは、
とてももったいないことだ。
いまさらだけどマラソンをしてみる、
いまさらだけどコンサートに行ってみる、
とても素敵な関係だけど思うのだ。
いまさらだけどっていうのを、ちょっとなめずに、
やってみる、言ってみるのは、
思ってるよりもあんがいいいことだと思う。
思えば、ぼくの仕事や暮らしのなかにあるものは、
人から見るといまさらだけどがたくさんあるかもしれない。
だけど、たくさん教わる面白さがある。
すると、なにかをなめずに、やってみる、言ってみる時に、
ついてくるものの一つに「いまさらだけど」があるかもしれない。
それはなめずに、やっている、言っている証拠だと思うと、
発見したときに気持ちよさすらある。