228 映画 がんばっていきまっしょい。

1998年なので十年前の映画になります。
敷村良子さんの小説を原作にし、
テレビドラマ化もされました。
映画は高校生の女子ボート部を描いているのですが、
通して流れているのが見ていて気持ちがいいんです。
登場する人々、景色、出来事、音楽が、とても気持ちいい。
大人になると、10ぐらいを処理出来る気がするんだけど、
実はそんなことはなくて、
やっぱり一対一だと思うんです。
その速度が速いというよりも、
その処理に対して早道や近道を探すよりも、
まっすぐにやった方がいいってことを覚えていくんです。
それが高校生、学生の頃だと思うんです。
大人になってからもそれは続くんじゃないか、
っていうのも描かれていて、
大人になるとゴールラインを目指すことが大事だって、
意識が強いと思う。
たしかに線を結ぶ時にはゴールラインはいるよね。
だけど、スタートラインを作っていいんだって、
大人だって所々で作って走って見ればいいんだって、
青臭いけど情熱みたいなものを抱いてみる。
それを微笑みながらも結構真剣に思える。
ぼくは舞台になっている松山市に訪れたことがあるんですけども、
夕陽が本当にキレイです。
舞台になっている場所です。
舞台って、特別や秘密である必要はなくて、
その人が見えるものを丹念に作ると舞台になるんですね。
それも、大人になるように、一対一での結果だと思うんです。
数学が出来るには、一つ一つの過程をしっかりと怠けずにすることが、
大事というのを聞いたことがあります。
数学と文学、生きるって、違うエリアや道筋として語られるけど、
すごく実学で、実際のことを重んじているんだなぁ。
今ぼくたち、大人が高校生を見ると、
支援できるかはわからないけど、応援してあげたいのは、
実際のことを重んじているからなんだろう。
そして、大人になっても、それをやっている人はおのずと、
応援していたりする。
イチローだって毎回の打席で一対一をドキドキしているんじゃないかなぁ?
そう思うと、ドキドキすることにさ、
もっともっと感動していきたい。
一つ一つを、コツコツするのが、感動するっていいね。
そしたらまたスタートとゴールが嬉しくなるね。
実学って、感動することなんだ。