227 電気グルーヴ j-pop

本当に久しぶりのアルバムで、なんとも8年ぶりだという。
ピエール瀧さんは、TVに舞台にと瀧さんであり続けて、
石野卓球さんは、ライブでスタジオで卓球さんであり続けたからこそ出来たアルバム。
なんにも投げつけないというか、
物はなにもなくたっていいよって感じがするんです。
でも、どこだかわからないけれど爆発している。
カーナビや衛星もなにもなく、調べようがないけれど、爆発している。
現地知らずで、とりあえず、どうぞ。
だけど、爆発で光ったまわりに見えるものが面白いなぁ。
「今なんか通ったぞ!」、「はじめましてよろしく」、
という顔見知りと初顔合わせの「使ってこその音楽」で異物と透明度が混じった不思議なアルバムだ。
温泉なんかでもさ、透明感がばかりじゃなくて、
きっちりと異物があって、それが意外と気持ちよくさせたりする。
みんなが風呂に入る訳だけど、
顔見知りなようで、初顔合わせな温泉って、不思議なやつだと思うんだ。
入る前までは、ぐずぐずしたりをぼくもするんだけれど、
入った後に悔やんだりはしないよね。
この温泉ってやつも、発見をした人はずいぶんと驚いただろうなぁ。
水なのに、熱いぞ、と。
しかも、地面から出てくるぞ、と。
熱いところだけじゃなくて、ぬるいところもあるぞ、と。
知らないから、ドンドンドン驚くことが増えてくる。
それを知っている人が増えてくるとさ、それだけじゃなくて、
「ここでなにして遊ぶ?」「なにやれば面白いだろ?」と考えはじめると思うんだ、
旅館を建てて、宴会して、そのうちに違うところ行っても旅行でまた来たり。
えっ、それがなになるだって?、そりゃ、風呂入って寝たら教えるよ。
忘れないうちに、入ってきな。
ほら、いい顔してるじゃねえか。