206 野球とサッカー

この二つのスポーツはやっぱり面白いなって
思うんですよ。
今回の星野ジャパンの継投策、
宮本選手の走塁、そしてあのスクイズは痺れました。
すこし前の話になりますが、
日本シリーズでの落合監督が下したあの完全試合
目前にした交代劇。
日本の野球、つまりは日本人がやる野球にも、
面白さは随分あるんだぞって教えてくれましたね。
サッカーでも、
オシム監督が体調を崩されてたのは、
心配ですし、残念ではありますが、
浦和レッズのアジア王者を達成した事や、
オリンピック代表の試合を見ていても、
緊張感があるなかでの試合って面白い。
このスポーツの違いってなんなんだろうと、
前から興味があったんです。
ぼくとしては、
野球というのは得点が入るを見るスポーツで、
サッカーというのは得点が入らないを見るスポーツ、
だと思うんですよ。
どちらも、得点が入りそうでもあり、入らなさそうでもあるスポーツ
なんです。
でも、その経緯や見え方が違うと思うんです。
野球の場合は、
ヒットであったりの結果が見えやすい形であって、
それが打者側か投手側に必ず理由があると思う。
それとは違って、
サッカーはすごく不確定で、
入らないことに対しての理由の方が多いスポーツな気がするんです。
だから、決定力不足という言葉や、
素晴らしいシュートによるゴール、
素晴らしい守りをする選手についての賞賛が大きいと思うんですよね。
そうすると、野球の場合って、
その見えやすい結果に対するものも、
サッカーのような見えにくい結果を出したものも、
どちらも賞賛される傾向があるんだろうなぁ。
だから、老若男女が楽しめるかもしれない。
それはもちろん、アメリカや日本などの、
歴史が長い国ではよりそうなるんだろうと思う。
つまり、どちらにも目を向けているということだと思うんですよ。
サッカーでも、
それって可能だと思うんですよね。
欧州や南米などの歴史が長い国だと、
地元に根ざしたクラブチームがたくさんあるけど、
所属する選手にいぶし銀とも言える選手がいるのは、
まさしくそういう両方に目を向けているからだと思う。
日本の野球で、宮本選手のようないぶし銀の選手がいるのは、
サッカーにとってもそういう可能性がある先駆者でもあると思うんですよね。
どちらのスポーツもあることが、
潤滑になっているって最高のエンターテインメントじゃないですか。
それを期待したいです。