190 TVについて

見る方の自由もあるし、
作る方の自由もある。
その自由の方向っていうのが、
違うんだろうなぁって思う。
昔は、豊かっていう価値があって、
それに向ってとにかく向おうって、
つまりはお金をなんとかって、
走れたりしたんだろうけど、
お金の価値が崩れて、
その次に道徳だってなって、
それもどうなんだろうってなって、
さらにTVだとかのメディアになって、
ルールや品格なんて上積みが沢山あって、
色んな事が語られるようになったけれど、
選択されている感じがしないのが、
すごく気持ちがわるい。
フィルターを増やしてるんだけれど、
加工されすぎてよくわからない料理に
なってしまってて、
元の素材とか、
作られた事の料理じゃなくなってるのが、
見てる側も、作る側も違和感あるよね。
約束事みたいなのが、
どの番組やジャンルでもあってさ、
それとは別の所であまりにも
真面目になったりするのも困ったもんだなって思います。
この真面目になるってのは、
日本の文化みたいな所があって、
一生懸命するのとセットになって考えてきたけれど、
実は違う。
一生懸命するっていうのは、各々のジャンルだとかで、
どうやって約束事を果たすかって事なんです。
そこで、真面目になり過ぎたら、
見てるものだけを信じすぎて、
見落とす事がたくさん出て来たりする。
信頼って、そうやって約束事をしてくれることから、
出てくるものだと思う。
ぼくはそれを待とうかなっと思います。
これは、TVだけじゃなくて、
音楽、本、舞台、映画、ラジオ、ゲーム、スポーツ
・・・そして人、
すべての事に関して、一生懸命頑張ってやってくる人はいるし、
それを応援したいし、感謝したい。
今までもずっとそうやって続いてきてくれたから、
それを待とうと思います。