185 underworld/crocodile

ここ数年テクノという、ジャンルからは
個人的には離れていた。
だいたいは、離れる時は色んな訳がある。
そして、また一つの理由で着いたりもする。
新曲を聞いていて、何か祭りの後を
意識した。
「あの祭り」は、いくつかの広がりで
生まれたものだろうと思う。
underworldchemical brothers
電気グルーブ、ken ishiなど個人から
生まれた流れ。
wireなどのビッグイベント、
クラブなどローカル、
pv、ドラマ、映画などで使用され、
カルチャーとしてのテクノが認識されたこと。
それは、元々はymoクラフトワークなどの
元祖テクノ世代から、2代目ではある。
しかし、その世代は、月のテクノとも言える。
クラブ、PV、ロック、など様々な要素に
照らされて作られた音楽。
音楽要素は、テクノに限らずいつも、
そうなのであろう。
元祖テクノであっても、
70、80年代や彼らが子どもの頃の影響がある。
ビートルズにしても、影響はある。
2代目ともいえる、彼らも変わる。
照らされるのは、月ではなく、
彼らなのではないだろうか。
太陽、つまりは社会、個人から出された要素を、
彼ら、個人が映し返す出番なのだろう。
その中には、以前彼らに応えていた月もあるだろう。
それに耐えうる、根からの強さがいるだろう。
時より、月の青白さも見せながらも、
太陽に焼かれた顔つきで聞かせる音楽は、
興味深くて、楽しませてくれそうだ。
聞かせてくれる音は、寛容さと調和だと思う。
それは前に出るものではなくて、
社会や人、自身に対して受け入れたものが、
隠れ出てくるものだろう。