183 スキヤキウエスタンジャンゴ

これほど情報量があり、
情報源も色んな所から注がれているのに、
面白いのは、すごい。
メジャー性とは違う所で、
現代的な映画かも知れない。
映画は、普通、一つの庭で、
色んな種を育てる。
そして、「同じ場所出身」という事で、
息を合わせていく。
この映画に関しては、
役者にしても、使われる演出、効果、
セリフや舞台背景など、異なった出身ばかりだ。
なのに、これだけ力を発するのはすごい。
力を発するには、切っ掛けがいる。
この映画では、面白い。ということだろう。
そこだけは、出身が同じなのだろう。
そして、向いている、向っている場所が、
面白くしたい、面白くする、なのだろう。
だからこそ、その場所、
見た時や感想での時に、嫌味が感じない。
これは、とても大事なことだろうと思う。
もし、嫌味を感じるのであれば、
それはとても寂しくて、映画にも、
出てしまうだろう。
つまりは、残念ながら面白くない。
この映画のもう一つ良い所。
それは、真似のしようがない。
だと思っている。
映画に限らずだが、作品を作っていると、
何か他の人から見ると、
真似をしたくなる部分がどこかで、
免罪符として入れたくなる。
それがこの映画にはない。
役者を含め、監督・スタッフ陣が、
「やれることをできるだけしよう」、
と思った結果だろう、拍手を送りたい。
もし、
監督などの脚本チーム、
演出や舞台の現場チーム、
素晴らしい役者チームの3つの関係が、
「やれることを出来るだけしよう」、
と思ってなければ絶対に良い映画は出来ない。
特にこの映画はそうだろう。
そして、一人一人がどこかで、
ゴーサインを出してるはずで、
それに感謝して、やる気を出して、励まして、
踊り合ってるのは素敵な姿だと思う。