181 サッカー vol.06日本代表夏07`

アジア杯やそれ以前から、
色々と言われてますが、心配してないです。
チームというのは、小さく小さく変わっていって、
すこしずつ進歩するものなので、
あまり大きくなろうとしすぎると、
目の前の目標だとかっていうのは、必要ではありますが、
器が決められすぎて成長しないんですよ。
そう見てると、少しずつの成長を見れて、
面白いですよ。
決定力や連携でも、欲張って、
即席の力を得ようとせずに、
じっくりと底の所を鍛えてるのが、
結果として見え始めている。
ローマは一日して成らず、
急がば回れでやってる監督や選手はいいね。
特に中村俊輔は、よくじぶんのやる事、チームのやる事を
理解していて、慌てず落ち着いてるのは、
リーダーだなと思う。
ここで結果を出過ぎてるのがあとで、
悪い所が出ますからいまのうちに出したほうが、
いいところがでやすいです。
そのへんのチームの作り方やサッカーというスポーツを
捉える目を持つオシム監督はすごい。
それは現役時代を含め、長いサッカー暦も
もちろんあるだろうが、
サラエボボスニア、ユーゴでの生活から由来するんじゃないだろうか。
住環境、内政、外交の問題など特別な変異があり、
そのなかで客観的であり、継続する情熱を持つことで得られた、
視点や独特の語彙があるのだと思う。
日本のサッカーでは、
日本リーグ時代を含め、現在も大手を振ってまでとはいかないが、
多少なりとも恵まれていると思う。
だから彼の姿勢というのは、詩のように、
伝えたいという気持ちと、
伝えられるだろうかという不安が混じり合った中では、
受け手によって、伝わるひとと伝わらないひとがいるのだろう。
伝わったときには、たくさんの成長があったしるしであることを、
願いたいです。