63 読書

最近、自分に言い聞かせてることがあります。
本を読む習慣が付くことは、いいことなんです。
やはり、言葉に触れて日々を過ごす。
より質があれば、尚もよしなんて思いますし。
ただね、情報を得るってのは今昔関わらず、
いるとも思いますが、
あまりにも得すぎるとですね、
湖のヌシや古来魚が居なくなって、外来魚だけに
なってしまうと思う。
そのヌシなりが居てこその新しい事じゃないかって。
大げさな言い方をしてしまえば、
その人、個人が持っている伝統なんじゃなかって。
それは大事なんだよ、とっても。
古来のものを知るや、今様のものを知るってのも、
大事なんですよ、もちろん。
でもそこには、ヌシのありがたさってのを、
「忘れちゃならない」ってのが要ると思うんだよ。
読まない日、ってのはさ、仕事や現代人にとって
難しいかもしれない。
読むっていってもさ、
インターネットやメール、それとTVがあったりするからね。
そしたらさ、再読するってのはどうかな。
会いにいくってのはさ。
ヌシに。
なかなかいい事言うと思うんだよ、ヌシは。
なんだか寓話みたいな話しだけさ、
一人の時間に繋がる寓話だと思うから、大事だと思うんだ。
どっかでさ、「それ、忘れてはならない」って台詞が
聞こえなくなっちゃうのは気がする。
いま起きてる、問題ってさ、大体その台詞がない所から
だと思うんだ。
なかには「忘れちゃえ!」なんてヌシもいるかもしれない。
「情報化社会」って言葉が聞かれなくなって来てるけどさ、
考えてみたらさ、それはインターネットが始まった頃に
言われて、それから全体の鮮度が早くなったんだよ。
ものによっては加工がバレたってのもあるけど、
食わず嫌いに気づかず語ってるものがある
ってのは覚えておいたほうがいいと思うなぁ。
それをあんまり続けてると、自分がヌシが消えちゃう。
それは、肯定したいことがなくなっちゃうよ、って。
それじゃ、ヌシさんに会いに行ってきます、では。