161 パフューム ある人殺しの物語

もとは小説から来ています。
そうなると、言葉で表していた部分を
音楽と映像と想像と俳優、最後にお客さんまで含めた
ものが作品になる。
原作を読んでいない段階で見たのだが、
是非という小さな尺度に合わせると
どちらにも転んでしまう可能が多分にある映画だと思う。
で、私は読んでる本でも、映画でも、実際の場面でも
出来るだけその時に体感した事を大切にしたいと思う。
かなりドキドキした同時に衝撃でした。
価値の危うさと素晴らしさの両方をぶつけられましたねぇ。
しかも岡本太郎のように対極主義を感じるのが嘘と真実。
でも向かう先が距離あると、嘘(ホラ)から外せない言葉になってくる。
送る対象がある言葉、
喜んでもらいたい、喜びたいが為に放つ
ヒットだとかホームランの素晴らしさっていうのか。
原作まで含め、この作品で感じたのは
描く範囲を頭に浮かべるものよりも、
2サイズぐらいは大きいよね。
喜怒哀楽と言うのか難しい所だけど、そこまで含めた感情や
熱意や姿勢や志や知性のようなものは
伴ってくるなんだっていうのがとても興味深かった。
先に理念なんかを揃えてしまいがちだけど、
その前に想像する事が凄く大事ってのは共感持てるなぁ。
仕事で行くまでも、人の話を聞いたりする時もそうなんだけど、
想像する事って大事だよねぇ。
とりあえずは言葉で説明でない所まで頭で歩いてそこからは
身体張って、言葉で話すっていうかさ。
先に理念から入っちゃうと概念だからやっぱり、
戦っちゃうよね。
私としてはとても見応えタップリの映画でした。
日本の映画が頑張っているっていうのは、
日本って面白いな、
日本人って面白いという事だと思うので、
これからもくんずほぐれず頑張ってほしいなっと思います。