140 サッカー vpl.05 中田英寿引退

ついにこの時が来たかというのが
正直な感想です。
ブラジル戦、PKを川口が止めた時に
あんなにも感情的に、情熱をもって二人をはじめて、
もしかしたらと思っていた。
ベルマーレ時代から中田の事は知っている。
カズ、ラモス、社会人時代の名手たち、
現役で引張ってくれている選手に加わるべき素晴らしい選手が来た。
本当にうれしかった事を今でも覚えています。
高校時代から彼はチームを引張っていた。
しかしU16、U18では元々有望されていた訳ではない。
這い上がったっていうのが合うタイプの選手です。
ベルマーレでも元々レギュラーでもない。
結果を作り、自らレギュラーの位置へと行った。
そして代表へと。
現在、サッカー先進国になるかどうかの瀬戸際にいるだろう。
しかし、その前の礎を作る時期に中田は代表へと入った。
カズ、ゴン、名波、秋田ら、Jリーグを盛上げ、
そして代表としてドーハを知るメンバーも多数と共に、
初のワールドカップ出場を決めた。
そこで初めて世界を日本は知った。
少しの歓喜と沢山の苦渋を味わった。
その一人に中田も最前線で戦っていた。
そしてW杯後セリエAへと渡る。
ペルジャーでの新鮮で強烈に刺激的な日々を経て、
ビッククラブへと移る。ローマ、パルマフィオレンティーナ・・・
そして代表として2回目のW杯へ、チームの核として率いる立場になる。
叱咤激励し、鼓舞し、奮立たせてくれた。
W杯での勝利、得点も挙げる事が出来るチームへと変えてくれた。
3度目のW杯、自らスポーツ選手としてベテラン呼ばれる年齢へと差し掛かる。
ジーコという日本サッカーの礎を作ったもう一人と共に戦い、 惨敗した。
川口、中田、ジーコ、この三人で全力でやり続けたチームだった。
本当によくやってくたし、清清しく思っている。
そして引退。
手を抜くという決してしなかった、だからこそ潔く受け止めたい。
10年、全力を尽くしてくれた事に心から感謝する。
100年彼の事は語り継がれるべき選手であり、
100掛けて恩返しをしなければならない。
今年春、サッカージャーナリストの富樫洋一さんが亡くなられた。
世界中を走りまわりサッカーを伝えてくれた。
カズは身を粉にしてサッカーをやり続けてくれている。
もし、中田、富樫、カズ、が居なければ、
日本のサッカーは100年は遅れただろう。
心から感謝します。
ありがとうございます。