134 諸々

近頃は、攻殻にはまってます。
面白いねぇ。
言語文化を発達し、そして捉えて行くとこうなったって感覚が面白いねぇ。
インテリって部分とはまた違うね。
哲学だとか、思想、って部分をインテリとするとインテリは全域に渡るんじゃないかな。
身体感覚の欠如、いわゆる脳化と言われるものを非常に理解してるなぁって思う。
10年後、評価され、15年後下地にされるんじゃないかなぁって思います。
akiraのようにね。
スチームボーイもみましたよ。
エンタテインメントですって、言ってないけどエンタテインメントになってる。
ワクワクしたなぁ。
人が持ってる危ういバランスの上で成立ってるパワーみたいなものが凄く出てる。
好きだなこういう映画だとか、表現方法。
大友さんは良くも悪くも人間らしさってのがよくわかってるなぁ。
フリーダムプロジェクトが話題になってますが、
映画か、DVD化されるんじゃないかなぁ。
独自のシェーディングを開発する、
良い声優をあてる、
美術の設定を考えて作り込んでる、
宇多田ヒカルが曲提供している、
そんなことを考えてみるとCMだけで収まるともったいないなぁ。
色々アイデアとしては考えられるけど、
アキラ以後の世界とか、
未来っていうのをアキラとは別の形で書いているとか、
スチームボーイの次回作を作っている所に企画を持っていったとか、
まったくゼロから企画を作り打診したとか、
何はともあれ面白いです。
どんどんやってほしい。
大友作品に歌が載るのも不思議で面白いってのもあるしねぇ。
藤田ツグハル展。
2.3年前から注目され、今年生誕120年で脚光をあびおられます。
元々は知る人ぞ、知るって方でしたが、
日本出身で、大学卒業後パリに渡り、
ピカソらと エコールドパリで活躍し、
日本帰国後、東京や沖縄を旅行しつつ、
アメリカ・メキシコ・ブラジルなどを旅行し、
日本に帰ってくる。
世界大戦中は歴史画を中国・日本で描き、
終戦後は日本でしばらく描いているが、
さらに絵を磨くために再度パリへ。
そこで晩年を過ごす。
波乱万丈とはまたちがうでしょう。
あの当時の人はみなそうでした。
それよりも決断と行動を持ち、
描く際には繊細であり、大胆さをもっています。
特に白と黒の使い方がうまいなぁ。
面白いものでさ、大学卒業後直ぐだとかってのは、
力強くてはっきりとかかれてるんだけど、
パリに渡り色々表現方法を模索してる頃っていうのは、
心象が現れてソフトになっているんだよなぁ。
しかも画家ってさ、描きたいって思ってる絵は
四隅まで描かれてるけど、
あまり興味がなかったりすると四隅が疎かなんだよなぁ。
裸婦を描きだすと、輪郭の線や色合いが独特で、
これは日本画の持っている呼吸感と同じく、
日本人の呼吸なんだろうなぁって思う。
また人っていうのを凄く愛してるんだろうなぁ、
真っ白の上に人を描いたり、
ベットの上に人を描いたりしてもとても存在感があるんだよ。
その後宗教画を描いたりしながら西洋のテーマを描いたりして、
絵の方向が二つに分かれていく。
それと、個人としての体験のようなもの、
だから日本人として、西洋人として、個人として
っというのが入乱れるようになっていくのが
非常に興味深く面白かった。
その三つ全部が重なったのが、戦争中の歴史画と思う。
断腸の思いで囲うとする個人、
西洋的な画角、
繊細な日本人、
それが現れている。
ぜひ見て欲しいです。
残酷と彼の意思と、当時の彼らの意思が強く感じます。
終戦後に再度パリへ行き、
西洋の宗教画と子供を描くようになる。
画家としてと、個人としてだろうと思う。
画家が家庭を持つっていうのは、とても珍しい。
破綻してるのがほとんだ。持つ事すらない。
ピカソなんて一夫多妻だし、
ゴーギャンゴッホはロータコンプレックスになっている。
北斎なんて、奇人的一面があったし、
ダリはサディズム的ダンディズミに走っている。
普通の家庭を築くってのはほんと稀だ。
当時の写真を見たり、
作品性にも表れている。
晩年は建築への壁画を描いたりもしていました。
画家っていうのは不思議なものだなって思ったのは、
男が男を描くってことをしない。
それは自分自身が美学そのものだからでしょう。
もっと言うと生き方に触れるようで非常に面白かったです。