124 ツクヅク思う事

どこかを 辞める、
何かを止める、
新しく始める、
常に続ける、
何かを変える、
何かを留める、
何かを造る。
どんな人であれ、
これを経ていく。
特に初めと終える。
それを意図してするって事は大切で、
足を踏み入れる力がいるんだなって、
ツクヅク思う。
初めは、
安定しているだろうか、
怪我をしないだろうか、
服を汚さないだろうか、
って、
踏み込んだ場所が喧騒していないか、
怒られ、嫌われたりしないだろうか、
纏ったプライドが汚されないだろうか。
そうやっているうちに段々と
潔癖になっていき、
外が怖くなっていく。
そうやって、
真新しいままに保管された余所行きのために
置いてある靴や服やセリフや渡すはずのもの、
それらが懐かしさ、物珍しさとされていく。
時間が流れたという価値が足される。
時間が流れようが、流れまいが、良いものは良い。
ただ、悪いものは悪いものとも言える。
そして、以前と以後で変わる事もある。
逆も然りなのも当然だとも思う。
スタートラインも、
ゴールラインも、
どちらも踏み入れるって事がいる。
それを臆する事なく続け、走る。
色んなコース、
同じコース、
アレンジされたコース、
古いコース、
新しいコース、
どこでも変わらないのだと、
そうやって新しく足を踏み続けるのだと、
F1を観戦しながら思った。