64 ローマ法王逝去

ローマって言うぐらいだから、イタリア系カトリック教皇
元々はポーランド人だから、最初のスラブ系民族出身みたい。
神秘神学と哲学の二つ持っていたりとかもした。
あまり知られていないが、ドイツのナチズム時代にポーランドが占拠されていた、
青年時代に舞台の脚本家や俳優を行なっていたりもした。
功績は色々あるが、キリスト教ユダヤへの行為、十字軍によるイスラム教徒への行為、などの反省
ガリレオ裁判における、 名誉回復などは非常に大きかった。
歴史の清算とでも言おうか。
現代における教皇の役割を果し、それと共に現代的な人だった。
時代により可能になった多国への訪問を数多くこなし、広めた。現代的な人として面白い話しがあって、
今年になって、海外の着メロ会社が、無理だろうけど、法王の声を取れないかっと、
頼んでみたら、快く承諾し、しかも無料だったらしい。貰うまでも無い事らしい。
意外にもハイカラな一面でした。
もう一つ影の現代人としての面もあった。
晩年にパーキンソン病などの現代の難病を患っていた。
最後は病気を併発し、入院をすすめられたが、それを拒み、
安眠に臥す前に「アーメン」と最後の言葉を発した。享年84歳。
国際情勢はこの 84年でがらっと変わった。
戦争がまだどう戦い、どう勝つかという戦略だった時代から、
破壊兵器が出来、どう戦わないか、という所まで来ている。外相問題になっている。
外相問題化した時に、国の中に思想がより顕著に現れる事により、
宗教の意味合いが、雲の上で見る山のようにより鮮明化している。
もちろん国際情勢だけじゃない、個人も変わった。
社会と個人との距離が出来、それによって、宗教の意味合いが変わってきている。
教徒内でも、進歩派や保守、の対立構造があり、そのバランス事も至難だろう。
また、法王も人の子。個人としての考え、カトリックとしての考え、その狭間で揺れていたのではないだろうか。
思想の垣根を越えて、 まずは「お疲れ様でした」っと伝えたい。
それとゆっくりとした休み、安眠をとって欲しいと思います。
それが平和であらんことを。