57-58 林家正蔵・中村勘三郎 襲名

伝統芸能の継承してきた冠の名前を襲名。
林家三平の息子で、こぶ平が継ぐ事になる。
まぁ、三平も実はイジられキャラみたいな所があって、イジられキャラっていうと、語弊があるが、
舞わされて、笑いを取りつつ、自分からふっていくっていう、芸だよな。
こぶ平は回され続けてきたけど、そろそろ落ちをつけれるようにって所でしょう。
寄席なんかを見てても、練習つんでるなぁって思う。
漫才師でもそうだし、落語からでもそうだけど、結局ネタ・噺で笑いをとれるのは当然でそっから、
フリースタイルのTV芸でどうとるかって所が本来だけど、最近は逆転現象が起きるなぁ。
落語は元々は、立川談志みたいにとりとめもないズレてるのを繋げていくってのが、笑いとしてあったのを、
構成して、それに古典話をたしたのが、古典落語
その次に現代落語あって、それを、二人でやったのが漫才。
それを人数増やしたのがコントで、それを多人数でフリートークし始めたのがTV芸としてあって、ってな具合になる。
今のお笑い芸人のトップも皆昔は落語出身。
たけし、タモリ、さんま、所、つるべ、紳助、松本人志。。
そっから、
ダウンタウンとんねるずウッチャンナンチャン辺りからは、ひょうきん族、全員集合のコントを基盤にって感じやね。
松っちゃんはコントもしゃべりも出来るから実は変わってる位置なんだけどね。
ナイナイとか、爆笑問題とか、雨あがりとか、ロンブーとかは、とんねるずダウンタウンウッチャンナンチャンを基盤になってるな。
もちろん、上の世代が残ってたりもするだろうから、ミックスもされてるだろうしなぁ。
このブームが去って、そっから落語に来て、しっかりと構成が出来てるか見てくれれば、全体のレベルがあがるのだがなぁ・・・。
昔子供の頃だが、吉本新喜劇の舞台を見に行った事があるのだが、
その時に、チャーリー浜が居って、普通に何のイントネーションも変えずに、描きヒゲをせず、
「ごめんくさい」って言われたのがめちゃめちゃおもろかった。(笑)
誰がおもろい事いうと思うねん!あの不意うちにはやれれたね(笑)。
歌舞伎然り落語もなのだが、続いてるから伝統芸能って言うしかないって所も多少なりともあって、
始めた当時は格式みたいなものを重んじるって事でもなくて、
実はもっと庶民的な所やって、色んな事を経てやっていくうちに、ルールとかが出来て行って、
そこで格式化されたってのがある。相撲もそう。
クラシックもそうだけど。ジャズもそうだし。
今じゃ、民族音楽とか伝統音楽ってなってるけど、演歌も元々は大衆音楽。
結局は視点をどっから見るとか、時間の経過による周りの変化だったりする。
宝塚もそうだよなぁ。
どこかからそれだから許されるってのがある。ある意味アイドル近いけどな。
舞台って、解りやすく、はっきりと、大勢の前でするから、抽象的な表現よりも、
より象徴的な演技で非常に面白い。
戯曲なんて言われ方もするが、ハムレット、とかの4大悲劇とかもとっても象徴化されたシーンだし、
歌舞伎なんかでもそうで、どうやったら伝えられるかってしていったらって繰り返すうちに、
象徴化するてスタイルがとられてて、連獅子とか、大見得とかなんてのは、それだよな。
宝塚もそうだし。
三島由紀夫の舞台もそうだったし。
象徴化していくってのは、面白い流れの一つだなって思う。
てか、文学も象徴で、それを舞台すると象徴化するってのは当然と言えば当然。
映画をやったとしても、同じ事が言えるし。
でも、小説だとまた違ったりするから難しい。。。