35 utada/Exodus

聞きたきってます。走ってますねぇ。
宇多田って、アルバム毎に変身する、進化してますねぇ。
大体アルバムって、1って出して、2が中間があって、3で跳ねるけど。全部跳ねてる。
「First Love」でベーシックアルバムで、音色が少なくて、リズムもミディアムで、
いわゆる歌を聞かせてる。歌詞も恋愛とか区切り方が大きくて世界観を見せていてる。
セカンドの「Distance」では、R&Bをポップしたらこうなりましたってアルバムで、
ポップロックあり、ポップR&Bあり、ポップだけ統一させてて、高低の幅も広く、音の数も多くなってる。
テーマもファーストの時より突き進んだテーマを捕らえてて、芯を見せてくれてる。
サードは「DeepRiver」は、静と動で、一番アルバム通して流れがある。
一曲一曲もビジュアル的な曲で視野が見える。
ストイックなアルバムで人生的なテーマを扱っている。
でもそれがポップになるのは音色との組み合わせの上手さ。
そして、エクソダス。ポップを突き詰めたらポストロック。
テーマとしては行ききる。走る。振り切る。
歌詞の世界観とかも作り方が上手い。
日本語でのインパクトと英語でのインパクトが全然違うけれどそれを振り分けてる。
たとえば、「詩」っとかくのと、ポエムっと書くのでは全然ちがう。
詩は硬い感覚だが、ポエムっとするともっとやわらなくなる。
そのへんの音としてのつかいかたとか。
ファーストは基本があって、セカンドはそこから膨らませて、
サードでは核の部分だけにして、そこをビジュアルしている。
それをすべて含めて、良い意味で巻き込んで走ってる。ポップの強さって、色んなものを巻き込める。
4枚を聞くと解るけどポップを突き詰めるとポストロックになる。
何でそうなるか。簡単な話で。
ジャズがあって、ロックになって、R&Bになって、HipHopになって、ポップになって、
ポストロックになって、その次がテクノ。
R&BとロックとジャズとHipHopとポストロックになるのは必然。
良いなぁ。 次回が楽しみ。