16 Hanabi

この映画は何本か撮って、良いバランス・タイミングで撮られてるなぁ。
シリアスな所だったり、ラフな会話だったり流れが良くて、見やすい。
映画っていう2時間の中にキレイに納まってて、短くも無く長くも無く丁度良い。
演技としては毎回上手いですけど、これが一番ハマってるかもしれない。
岸本さんの演技と息が合ってて、さらに味が出てる。
カメラの使い方も色々やってて、ダレない。
武の映画で共通して言われるのが「暴力」と「死」。
はっきり言うと「暴力映画」と言われます。
果してそうなんでしょうか?
確かに人を殴る・蹴る・銃殺するシーンって言うのは出てきます。
でも、私的には映画で飛行機が墜落したり、車が激突したする、
直接死ぬシーンを見せずに死んだかどうかだけ見せるシーンの方が暴力。
「あっ、死んだ(殴られた)」って刹那・一瞬だけでスゴイ怖い。
話しを考えて行く時に、人を殺すシーンがあったとしたら、
その殺し方で人となりが出ると思う。
それを一瞬・刹那ですると強すぎて怖い。
「死」っていうモノがイメージとして悲観的な感覚、「終わり」ってなってるけど、
そうなんでしょうか?
長生きしてる方が亡くなられた時には「全うされた」っと一種達成された感があったりします。
幼い子供が亡くなられた時には「やりきれない・悔しさ」っと思ったりします。
この辺の事を考えてみると、今・現代の見方・判断は一瞬で怖いなぁと思います。
寸劇でセミが鳴くのが止むみたい。