319 原始の階段

今年も早いもので後数日となりました。
年を積み重ねていくと、
より早くなるというのを実感しています。
そして、
一日一日をなにか愛でるような気分が湧いてきました。
一日のなかに出来ることなんていうのは、
とても大それたことではないけれども、
一日に登ることができる階段の一段一段を、
その先にある階段からの景色を、
一段を一日にゆっくりではあるが登ることによる
見ることができる景色を、
即時的ないものでないそれらに対して、
愛でる気持ちだと思います。
あたりまえのことを言い、
あたりまえのことをする、
そのほのかな灯火から差す光と影に。
今の時代は差す光に焦点をあてて、
影をどこかでやりすごそうとし、
そして忘れようとするばかりに強すぎる光を求め、
照らさんとするけれども、
幾時代をもってしてもほのかな光は、
炭とはならずにその価値で居続けることに、
感謝をしなくてはと思います。
なかなか言葉にはしにくい、
原始以来の謙虚さともいうのを和やかに、
持ち合わせていたい。
つまりは原始の階段ともいうべきものは、
わたしも、あなたも、じいちゃん、ばあちゃんたちも、
みんな変わらんのじゃないかなぁ。
もちろん来年だって、今日も、明日もね。
今年もありがとう。
来年もどうぞよろしくお願いします。