283 調理場という戦場 コート・ドール:著斉須政雄

難しい技術や優れた素材の大事さも、
あるだろうけれど、
あったりまえにやっていることや、
今日だってあるよって素材を、
見直していく時代じゃないでしょうか。
誰にでも出来ることと、
どこにでもある素材を、
使う人がいるわけですよね、
二つを使いきれる人である強さがいる。
三つが噛みあってほしいっと、
三つのなかの人がどれだけ思えるか。
素材のように自然により近く、
技術が体から染みるように、
料理を掴む。
微笑みの顔で食事をしながら翌日を迎える、
それがいちばんの健康法じゃないでしょうか。
ありがたさに裏打ちされた食事が、
体にもたらしてくれる健やかさって、
すごいと思いますね。