13 アキラ総天然色版

久々に読んでみたんだけど、やっぱり素晴らしい。
この漫画が描かれたのは昔、世界観は未来。
でもその辺りをまったく意識せずに読める、これはスゴイ。
漫画でよく言われるけど、
足し算・引き算って言い方がある。
つまりは、場面にどれを入れるか、どれを無くすか。
それが完璧なんです。
このシーンじゃ、こんな表現がしたい。
それにはこれとこれが必要って頭にある気がする。
描き方も手書きする所と物差しのところがある。有機と無機な感覚を混じって描いてる。
もちろんトーンとかの使い方も上手い。
絵=キレイ=上手いってのがあるけど、大友は違う。
キレイじゃないし、荒れてる所だってあるし、グロテスクなシーンもある。
でも、絵に表現力を感じる。
タッチ・世界観・ストーリーがザラザラした質感で統一されてる。
今描いたらもっと上手くかけるだろうし、構成も違った形になったかもしれない。
でもそれじゃここまでおもしろいと思わなかったかもしれない。
来年は「スチームボーイ」が公開される。
CGがどんな感じ使われるか楽しみですわ。